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2008年6月30日 (月)

店内のオブジェたち

「魚棚」の壁面にディスプレイしております「石」のオブジェたち。

ふしぎな「写真の石」たち。

京都市芸大を卒業されて、欧米、アジアでも評価の高い若手女流アーティスト木村友紀さんの作品です。

ありきたりな板張りの壁面を、ものの見事に哲学的な景観に変えてしまう、この「瞬間芸」のような作品は、木村さんの芸術の真骨頂のように思えます。

それぞれ建仁寺さん、清水寺辺り、鴨川上流など京都市内のあちらこちらの石の中から、彼女の感性が捉えた「石」たちばかり。

なにより、絶妙なバランスで配置された「石」たちは白砂に鎮座した禅寺の枯山水を彷彿とさせますが、それ以上に「写真」という素材のユニークさを改めて感じさせてくれます。

なかには相当な大きさの物もあるらしく、松材の壁面に存在するさまは、本来ある重力を忘れて浮遊しているようにも見えます。

“重い”けれど“軽い”。“軽い”けど“重い”は人生でも非常に深みのある「題材」だと考えております。

お茶の御稽古でも「重き物は軽き様に、軽き物は重きが如く」扱うように教えられます。

永い間培われてきた「非常な知慧」に思えます。

その「智慧」を、洒脱にさり気なく提示される感性は京都生まれ京都育ちの彼女のプライドでもあると信じます。

なにより、「折角なら、もっとアート性を感じさせてくれるインパクトの強い作品を!」との私からのリクエストに「お食事されるとこやし、あんまりシンドイのも良う無いと思うし・・・こんなんでええと思いますぅ。」とおっしゃった真意。

「控えめに観たらサラッと見のがせるけれど、性根で観たら奥が深いえぇ。」と。

料理も文学もアートも何でも、それで良いのではないでしょうか?

あじわう方の「感受性」で全評価が違う。

人生はまさに、そんな感じです。

「良い芸術」とはすなわち「人生」を感じさせてくれるものだと私なりに常々定義しております。



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