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2008年7月 1日 (火)

伊佐木(いさき)の炙り造りの美味しさは

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 いすずくれつき(彌涼暮月) かぜまちづき(風待月) 

 すずくれつき(涼暮月) せみのはつき(蝉羽月)

 まつかぜつき(松風月) なるかみつき(鳴神月)(鳴雷月)
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七月一日

旧暦では、ひと月遅れなので、今であれば今日は六月。

いにしえの人々が呼んでいた月の名前は、やはり蒸し暑かったせいか字面を見るだに涼しげな言葉が並んでおり、現代人にはない、「日本人」の洗練された「美意識」に改めて驚かされます。

この言葉達のここち好い響きは、祈りの言葉にも似て、今まさに、そよ風が吹いて来るようにも思われ、「いまのひと」に足りていない想像力や、気持ちの豊かさを思い知らされます。


それとは別に、今月の魚棚の献立に「伊佐木(いさき)」がございます。

六月、七月が最も美味しい旬の魚です。

古代、「いさ」は磯を「き」は魚をあらわすそうで、なんだかネイティブアメリカンのことばの様にも思われます。

いにしえのことば達が持っている「音」の素朴な「風情」や、強い「パワー」を初めて意識いたしました。

そんなこころの在り様に負けない「つろくする」美味しさを感じて頂きたいと松浦料理長が御献立致しました「伊佐木の炙り造り」。

ほど良く弾力のある肉質に皮目を焦がした奥行きのある風味、それだけなら他のお店にも有り得ると思いますが、「魚棚」では季節限定、この時期の完熟した、やわらかな酸味の酢橘(すだち)の果汁と、伊豆大島の海塩にて召し上がって頂いております。

旬の時期ならではの、伊佐木の造り身を「炙り」に調理致しました、「真の醍醐味」を、お一人でも多くの方に是非一度味わって頂きたいと毎日願っております。


※「つろくする」とは京都弁で「釣合いがとれる」こと。「この着物にこの帯はつろくせえへんしなぁ。」と言うたりします。へぇおおきに。


 

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